今日はゆすらの頭の中を整理するわ。
・学習指導要領
・大学入試改革
この2つの関係についてです。
※参考資料は文末です。
学習指導要領
学習指導要領は
初等中等教育の均質化を図る目的で
最低限の学ぶ内容を示すものです。
現在の制度は
昭和33年(1958年)に開始され
以後10年ごとに改定されているわ。
【改定の変遷】
・1958−60
教育課程の基準としての性格の明確化
・1968−70
教育内容の一層の向上
(「教育内容の現代化」)
・1977−78
ゆとりある充実した学校生活の実現
=学習負担の適正化
・1989
社会の変化に自ら対応できる
心豊かな人間の育成
・1998-99 ←ゆとり開始
基礎・基本を確実に身に付けさせ、
自ら学び考える力などの[生きる力]の育成
・2008-09 ←ゆとり終了
「生きる力」の育成、
基礎的・基本的な知識・技能の習得、
思考力・表現力等の育成のバランス
・2017-18 ←今ここ(実施2020〜)
「生きる力」の育成を目指し
資質・能力を三つの柱(※)で整理、
社会に開かれた教育課程の実現
※「知識及び技能」、
「思考力、判断力、表現力等」、
「学びに向かう力、人間性等」
だんだん理念が長くなっているのが
気になるけれど。。
1989年の
「社会の変化に自ら対応できる
心豊かな人間の育成」
は今も色あせずシンプルで良き。
理念やよし、
ただし理念は実行において
教育現場の負担(現実)と乖離している
というのが永遠のテーマなのね。
ゆとりと日能研
1998-99年改定の理念も良き。
「基礎・基本を確実に身に付けさせ、
自ら学び考える力などの[生きる力]の育成」
これがゆとりと批判されることになった
きっかけの一つに
日能研の広告があるみたい。
何て書いてあったのかしら。
どれどれ。。
- - - - - - - - - -
ウッソー?!円の面積を求める公式
半径×半径×3?!
2002年、小学5年生は円周率を
3.14ではなく、「およそ3」として
円の求積計算を行ないます。ホントです。
- - - - - - - - - -
※Google画像検索で見られます
わぉ。
学習指導要領の該当部分を見るわ。
「円周率としては3.14を用いるが、
目的に応じて3を用いて処理できるよう
配慮するものとする」
ゆとり路線に関わった故・有馬朗人さんは
「裁判を起こしたいくらいでしたよ」
と述懐しています。
※有馬朗人さん
・物理学者
・東大総長
・中央教育審議会会長
・文部大臣
経歴スゴ。
アラ。。この方は
武蔵中学の学園長をされた方ね。
学校散策会でビデオを見たわ。
ここで一旦区切り、
学習指導要領は
初等中等教育の均質化を図る目的で
最低限の学ぶ内容を示すもの
ということだけ心に留めて
次回の大学入試改革に続きます。
- - - - - - -
(参考資料)
・文部科学省「学習指導要領とは?」
・文部科学省「学習指導要領の変遷」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/idea/1304360_002.pdf
・円周率に関する記載
文部科学省『学習指導要領』平成10,11年
「第5学年 3 内容の取り扱い(4)」
・「裁判を起こしたいくらいでしたよ」
日経電子版 2018/4/14 記事中「視点」
※有料記事です
- - - - - - - - - - - - - - -
にほんブログ村