本日は
中学受験を描いた小説
朝比奈あすか『翼の翼』光文社,2021
の内容を含みます。
ネタバレNGな方はここまでで。。
また明日来てくださると嬉しいです。
半年待ち
4月に図書館で予約した『翼の翼』。
順番がついに回ってきたわ!
中学受験をするひとりっ子の息子と
その母親
という設定が我が家と同じ。
さぞ我が家と重なることでしょう
と泣く準備をして手に取ります。
どれどれ。。
表紙(男の子の絵)でもう涙。
可愛い。。
ゼタ(是太郎。息子)みたい。。
でも
読んでみると
怖い。
主人公の心の動きが怖い。
この本に出てくる全ての人が怖いわ!
彼らの存在自体が作り出す伏線や
細かい描写の全てが不穏。
翼くんの描写は泣けるほど可愛いけれど
それ以外に綴られたことが
この子の身に降りかかっていくと思うと
1章(8歳)と
2章(10歳)は読めたけど
3章(12歳)は最後の方だけ読んで、
おしまい!
共感せず教訓とす
個人や集団は同じ条件下ならば
大体同じ行動をとると思うの。
いま条件が違う人は
自分だったらそうならない
とは言えないわ。
ゆすらも主人公と同じところが
あったけれど全部じゃないし
この本の主人公よりも
やっぱりあの人(↓)に似てる。
島津父。
ヤダヤダー!
。。とにかく。
思ったほど共感できなかったのは
何か前提条件が違ったのだわ。
多分それは。。
翼くんが出来る子だった
こともあるかな。
ゼタ(是太郎。息子)は標準的です。
歌詞間違ってるわよ。
いずれにせよ。
条件が揃えばこの本のようになる
可能性はあるのだから
気をつけましょうと思いました。
でも気になるフラグがあってね。。
フラグ
この本の母親よりも
父親が気になったわ。
主人公が仕事を辞めることになった
冒頭のくだりから
モラ夫ハザードランプが常時点灯。
本当に嫌だわ。
妻は
大切に大切に育てられた
誰かのお嬢さんで
かつての幼い女の子が
一生懸命に成長してきた姿なのよ。
モラ夫ごときが
ぞんざいに扱っていい存在ではない
と思いつつも
父親が
・中受に「失敗」している
・大学受験で「埋め合わせ」ている
ってところが我が家と符合しちゃった。
まさかね。。
おしまい。
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