ゼタとゆすらの中学受験2025

遊びを愛し面倒を嫌う男子が中受を通して成長する、日々の記録

入試

息子が地元中学に行きたいと言わなくなった理由

先日、ゼタ(是太郎。息子)と


学区指定の公立中(地元の中学)


の前を通りました。



ゼタは日頃


友達と地元の中学に行きたい!


甘いことを言っているので



門まで行ってみようか

説明会があったら行ってみようか


と提案すると



ゼタ:「いや、いいよ。


僕はそこには行かないから。


◯◯中学(私立)に行く」


ですって。



アラ。。


お友達とケンカでもしたのかしら


と思ったけれど。




あれだ 


思い当たることがあるわ。


↓こちらの動画を家族で視聴したの。


私立中高一貫校が大学受験に強いただ一つの理由」


中学受験2023の保護者様が

ブログで紹介されていたものです。



動画には同じグラフが2回出てきますが


2回目(15m37s)の時に


スピーカーが


「保護者の方に言ってほしくない言葉があります」


って注意を引きつけるの。



これを聞いてゼタは


(僕に都合の良い言葉を言ってくれる

に違いない)


ってワクワクしてたわ。
230320_1

でもスピーカーの言葉は違った。




親子ともに響いた 


スピーカーの言葉は


「進学校が第一志望であるにも関わらず

その中学がダメだったら公立に行きます

という言い方」


でした。

その後に理由の説明が続きます。


これを聞いてゼタは静かになった。

考えを変えた一撃は多分これだわ。



そしてゆすらはこの指摘に

当てはまる保護者だったわ。


全落ちに関して甘い考え。(↓)
 

動画のおかげで改めて


進学校を希望していることと


ゼタが塾で4年間頑張って

数年分先取りした内容を

地元中で数年かけてもう一度させる

なんてないわ


と、考えが整理されました。


動画をご紹介くださった方に

御礼申し上げます。



おしまい。
- - - - - - - - - - - - - - -
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村  

学習指導要領と大学入試改革②

続きです。


前回は

初等中等教育(小中高)を対象にした

学習指導要領について調べました。


今回は2012年に始まる

高等教育機関(大学)の入試改革の議論

について考えます。


※参考資料は文末です



高大接続改革 


大学入試改革は

高大接続改革」という枠組みの一部

であるようです。


改革の対象:

・高校教育

・大学入試

・大学教育


そしてこれらを繋ぐ

キーワードは「学力の3要素」です。


改革の内容:

・「学力の3要素」を

 高校教育で確実に育成し

 大学教育で更なる伸長を図る

・それをつなぐ大学入試においても

 多面的・総合的に評価する


大学入試改革が手段なのね。



学力の3要素って、

学習指導要領の三つの柱と

ほぼ同じ内容なの。


三つの柱(学習指導要領)

「知識及び技能」

「思考力、判断力、表現力等」

「学びに向かう力、人間性等」


学力の3要素(高大接続改革)

「知識・技能」

「思考⼒・判断⼒・表現⼒」

「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度(主体性・多様性・協働性)」



名前の違いは位置づけの違いかな。


脳内で図にすると

初等中等教育の「三つの柱」は

同時に育成するイメージ。


一方、

学力の3要素を画像検索すると

ピラミッド型の模式図が多く出てくるの。

知識や技能の土台の上に

総合力を花開かせるイメージ。



改革の背景は

グローバル人材育成への危機感

だというし


大学入試改革の本質は

高度化なのだわ。





迷走からの頓挫 


大学入試改革では

学力の3要素の評価機能を

共通テストに盛り込もうとしたのね。


・基礎(知識・技能)=偏差値で測る

・発展(総合力)=論述で測る


でも。


大粒の改革は

・基礎学力を見極めるテストの導入

→高校が嫌がり立ち消えに



そして迷走の末、


小粒の改革も

・英語の4つの力を測る民間試験の活用

・国語と数学の記述式問題の導入

→断念


2021年、有識者会議の最終提言で

10年の議論に終止符が打たれます。



各大学の個別試験で頑張ってね💕

となりました。




各大学の評価のコスト 


18歳人口の減少で

経営が厳しくなる大学は

入口の基準を緩めるわ。


大学が入試科目を減らすと

入試が高校生を学習に向かわせる力は

弱まります。



一方で


総合力を入口で評価するコストは

膨大だけれど


そこにコストをかける大学は

世界に通用する人材を育成する

意欲が高いのではないかしら。


入口の競争力

=中の人の競争力

=出口の実績


となって大学に返ってくるわ。



大学に入れば終わりではなくて

その先に社会での活躍があるのだから


大学全入時代が到来しても

狭き門は作られ続けるわ。



家庭側から見ると


学習指導要領はあくまで

最低限の学ぶ内容を示すもの。


今でも難関大学に入るには

大学入試と学習指導要領の差分を

私立学校や塾で埋める必要があります。


大学入試が高度化されるとさらに。。

体験や他者との関わりなど

場作りにかかるコスト、プライスレスオエー





進学校と附属校 


一連の議論は

大学入試を見据えて中学受験をする

我が家においても


ゼタ(是太郎。息子)の志望校選びに

関わってきます。



進学校と附属校を絞り切れてないわ。

↓↓↓



この括りって意味があるのかしら

良い学校ならどちらでもいいじゃない


。。と思っていたけれど

子育て方針の問題なのだわ。



我が家の場合、進学校かしらね。

などと話していたら



ゼタ:「筑波大学附属という名の

中学校がありますが」


夫:「それはぜひ目指して下さい」


ゆすら:「ダブルスタンダード!」


夫:「実質基準です」

220823_1




おしまい。

- - - - - - -

(参考資料)


・文部科学省「高大接続改革」


・文部科学省「大学入試のあり方に関する検討会議 提言」

2021年7月8日


・高大接続改革の有識者によるサマリー

日経電子版(2021/7/20)※有料記事です

- - - - - - - - - - - - - - -
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村 

学習指導要領と大学入試改革①

今日はゆすらの頭の中を整理するわ。


・学習指導要領

・大学入試改革


この2つの関係についてです。

220821_1

※参考資料は文末です。




学習指導要領  


学習指導要領は

初等中等教育の均質化を図る目的で

最低限の学ぶ内容を示すものです。



現在の制度は

昭和33年(1958年)に開始され

以後10年ごとに改定されているわ。



【改定の変遷】

・1958−60

 教育課程の基準としての性格の明確化


・1968−70

 教育内容の一層の向上

 (「教育内容の現代化」)


・1977−78

 ゆとりある充実した学校生活の実現

 =学習負担の適正化


・1989

 社会の変化に自ら対応できる

 心豊かな人間の育成


・1998-99  ←ゆとり開始

 基礎・基本を確実に身に付けさせ、

 自ら学び考える力などの[生きる力]の育成


・2008-09 ←ゆとり終了

 「生きる力」の育成、

 基礎的・基本的な知識・技能の習得、

 思考力・表現力等の育成のバランス


・2017-18 ←今ここ(実施2020〜)

 「生きる力」の育成を目指し

 資質・能力を三つの柱(※)で整理、

 社会に開かれた教育課程の実現

 ※「知識及び技能」、

  「思考力、判断力、表現力等」、

  「学びに向かう力、人間性等」



だんだん理念が長くなっているのが

気になるけれど。。


1989年の

「社会の変化に自ら対応できる

 心豊かな人間の育成」

は今も色あせずシンプルで良き。



理念やよし、

ただし理念は実行において

教育現場の負担(現実)と乖離している


というのが永遠のテーマなのね。




ゆとりと日能研  


1998-99年改定の理念も良き。


「基礎・基本を確実に身に付けさせ、

 自ら学び考える力などの[生きる力]の育成」


これがゆとりと批判されることになった

きっかけの一つに

日能研の広告があるみたい。


何て書いてあったのかしら。

どれどれ。。


- - - - - - - - - -

ウッソー?!円の面積を求める公式

半径×半径×3?!

2002年、小学5年生は円周率を

3.14ではなく、「およそ3」として

円の求積計算を行ないます。ホントです。

- - - - - - - - - -

※Google画像検索で見られます



わぉ。



学習指導要領の該当部分を見るわ。


円周率としては3.14を用いるが、

目的に応じて3を用いて処理できるよう

配慮するものとする


ゆとり路線に関わった故・有馬朗人さんは

「裁判を起こしたいくらいでしたよ」

と述懐しています。


※有馬朗人さん

・物理学者

・東大総長

・中央教育審議会会長

・文部大臣


経歴スゴ。



アラ。。この方は

武蔵中学の学園長をされた方ね。

学校散策会でビデオを見たわ。




ここで一旦区切り、


学習指導要領は

初等中等教育の均質化を図る目的で

最低限の学ぶ内容を示すもの


ということだけ心に留めて


次回の大学入試改革に続きます。


- - - - - - - 

(参考資料)


・文部科学省「学習指導要領とは?」


・文部科学省「学習指導要領の変遷」

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/idea/1304360_002.pdf


・円周率に関する記載

文部科学省『学習指導要領』平成10,11年

「第5学年 3 内容の取り扱い(4)」


・「裁判を起こしたいくらいでしたよ」

日経電子版 2018/4/14 記事中「視点」

※有料記事です


- - - - - - - - - - - - - - -
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村 

日経の「偏差値時代終幕の足音」「一貫校強く」というタイトルに釣られる

日経新聞の連載「教育岩盤」が

2日連続で更新されています。


8/15(月)

大学入試、偏差値時代終幕の足音 推薦・総合型が過半に


8/16(火)

難関大入試で「逆転」狭き道 一貫校強く大器晩成は不利



日経電子版を購読されていると

上記リンクにて全文読めますが、

有料記事のため適宜引用して書きます。




記事の主旨 


8/15の記事

「大学入試、偏差値時代終幕の足音 

 推薦・総合型が過半に」


記事の前半は


・18歳人口の減少で入試環境が変化


・大学が付属・系列・指定校推薦などで

 入学者を年内に囲い込む動きが続く


・入学定員に占める一般入試の比率は減り


・第1志望に入れた2022受験生は7割に迫る


・年内入試が主流になれば一般入試の

 難易度を示す偏差値は意味を失う


というロジック。

ふ〜ん?

最後の点は自明ではないような。。



年内入試で定員枠を埋める大学の

一般入試の偏差値は意味を失うけれど


年内入試で定員枠を埋めない難関大学の

偏差値は意味を失わないのでは。。



「偏差値時代終幕の足音」

っていうタイトルありきかしらね。


釣られちゃったわ。

220816_1



教育ママの感想 


8/16の記事 

「難関大入試で「逆転」狭き道 

 一貫校強く大器晩成は不利」


アラ。。

こちらの記事では


「多くの大学で偏差値が意味を失う一方、

 最難関大への競争は激化」


って言ってる。やっぱりね。



主な訴求ポイントは

大学受験準備の前倒しに対する懸念

かな?


一発逆転の余地を残せという主張なのか

偏差値一辺倒への批判なのか

ゆすらには読み解けず。


偏差値一辺倒の方が一発逆転

し易いのでは。。




我が子にグローバルに通じる教育を

と思う親心はどこの国でも同じで


競争が起こるのは自然なことだし

エリート教育はいつも加熱気味に見える。


加熱しているのは一部なので

理解できないという方がおられるのも普通。



でも。

一発逆転できないと

頑張らない人が後で困るから

みんなで頑張るのやめようよ


っていう発想じゃないでしょうね。





有識者コメント 


日経電子版の記事には

有識者の方々がそれぞれの立場から

コメントされています。



ところでゆすらは

中学受験ブログを読んでいるので

保護者の方々がどれだけ愛情深く

お子様に関わっておられるか知ってるわ。


だから以下のような

記事やコメントに反応しちゃうの!



「遊ぶ権利や余暇がここまで軽視されて良いのか、社会としてきちんと議論すべき」

中学受験に臨むご家庭こそ

子どもにとっての遊びの重要性を理解し

お子様に様々な遊びや体験をさせてるわ。



「幼少期から塾に通い、ひたすら回答スキルを磨き上げた受験エリートで今後も通用するのか」

回答スキルを磨き上げた受験エリートが

回答スキルしか磨いてないわけない。。



「懸念するのは、中高一貫校が増えて、似たような属性ばかりと出会うようになることです」

多様性を尊重することと

勉強しやすい環境に身を置くことは

両立するわ。





アラ。。

また釣られちゃった。



おしまい。
- - - - - - - - - - - - - - -
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村  

【学校選びDAY6】撤退基準

ゆすらはゼタ(是太郎。息子)の

学校選びをしています。


前回、偏差値で絞り込んで思ったこと。



併願校の偏差値を下げていくと


中高一貫のメリットを捨ててでも

地元の学区指定の公立中の方がいい


という損益分岐点があるわ。




全落ちを許容する 


地元の公立中がよほど荒れていて


・窓ガラスが全部割れてて

・廊下をバイクが走っている


という状況ならともかく、


・特に問題がなく

・家から近い

・授業料が安い


っていう要素も加味すると、

それほど低くはないところに

中受撤退ラインがあるわ。


撤退と言っても受験はするから

全落ち許容ラインと言うべきかしら。

出願校のリストを作る時に使うの。



夫:「私立のどこかは受かるよ」


地元の公立中との比較ならそうだけれど

引越すだけで入学できちゃう

学区指定の有名公立中との比較で

検討したいわ。


私立の入学金+3年間の授業料を

引越し代+家賃の差分に充てるのよ。



このラインを引くと、攻めるから

全落ちの可能性も高くなるのかな?


220701_1




日比谷高校  


学区指定の公立中選びでは

ものさしとなる塾の偏差値はないわ。


そういう受験情報を出して下さる方が

日比谷高校への進学実績をお使いです。



(ここで

 番町小→麹町中→日比谷高という

 公立エリートコースを調べる沼にハマる)



日比谷高校の偏差値の高さよ。。


高校入試の勢いのまま

3年間走り抜けて大学受験する感じね。


「共学校として日本最高峰」かぁ。



中受しか見ていなかったけれど

高校受験も熱いわね!




おしまい。
- - - - - - - - - - - - - - -
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村  

ブログ内検索
プロフィール

ゆすら

夫婦とゼタ(是太郎。息子)の3人で暮らしています。良い食材と旅行が好き。健やかで美味しい毎日を模索中

お問い合わせ
プライバシーポリシー
PVアクセスランキング にほんブログ村