本日は親子の読書の話です。


ゼタ(是太郎。息子)が
地理や歴史の大部分を終え、
これから公民を学ぶにあたり

こちらを読みました。

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田中角榮『復刻版 日本列島改造論』
日刊工業新聞社,2023



親が読む



先にゆすらが読みました。

田中角榮元首相は高度経済成長期にあって
ゼネコンや利権のイメージがあったけれど

この人は一貫して
人口の過密(都市)と過疎(地方)の問題を
解決しようとしていたことが分かります。


経済成長する時は自然と
地方から都市に人が集まってしまう。

それによって
地方にも都市にも弊害が生じる。

国土のバランスを保とうと
全体を見ていた政治家だわ。

自然に抗うのは
なかなか難しいかもしれないけれど。


背景にある思想がわかると
全ての施策が一貫して見えてきます。

新幹線、連絡橋…
色々なものを作った。
231128_2

田中角榮『復刻版 日本列島改造論』日刊工業新聞社,2023
p155より引用



自分の選挙区だから新幹線を敷設したと
思ってた。それもあるでしょうけれど
全体の一部だったのね。


自然に抗うだけでなく
書籍中ではなぜそこに工場ができ
工業地帯が形成されたのかなど、
地理と歴史の必然性も見せてくれます。

関ヶ原みたい。


ゼタにもお薦めしよっと。



息子が読む



地理で習ったことが為政者の視点で出てくるわよ。
面白いわよ。

ゼタ:「面白くない!

アラ…そう。


ゼタ:「自慢ばっかりだよ」

確かにね。
冒頭の、
「刊行に寄せて」みたいなところね。

ご自身がいかに様々なことを成し遂げて
満足しているかという内容だったわね。

ゆすらは気にならなかったけれど
分別あるはずの成人男性の自慢話は
小学生にさえ反感を買うのね。


結局、ゼタが地理や歴史で習っていて
読みやすそうなところに付箋をつけ
そこだけ読ませました。

過保護は続くよどこまでも。


おしまい。
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