本日は親子の読書の話です。
ゼタ(是太郎。息子)が
地理や歴史の大部分を終え、
これから公民を学ぶにあたり
こちらを読みました。
田中角榮『復刻版 日本列島改造論』
日刊工業新聞社,2023
親が読む
先にゆすらが読みました。
田中角榮元首相は高度経済成長期にあって
ゼネコンや利権のイメージがあったけれど
この人は一貫して
人口の過密(都市)と過疎(地方)の問題を
解決しようとしていたことが分かります。
経済成長する時は自然と
地方から都市に人が集まってしまう。
それによって
地方にも都市にも弊害が生じる。
国土のバランスを保とうと
全体を見ていた政治家だわ。
自然に抗うのは
なかなか難しいかもしれないけれど。
背景にある思想がわかると
全ての施策が一貫して見えてきます。
新幹線、連絡橋…
色々なものを作った。
田中角榮『復刻版 日本列島改造論』日刊工業新聞社,2023
p155より引用
自分の選挙区だから新幹線を敷設したと
思ってた。それもあるでしょうけれど
全体の一部だったのね。
自然に抗うだけでなく
書籍中ではなぜそこに工場ができ
工業地帯が形成されたのかなど、
地理と歴史の必然性も見せてくれます。
関ヶ原みたい。
ゼタにもお薦めしよっと。
息子が読む
地理で習ったことが為政者の視点で出てくるわよ。
面白いわよ。
ゼタ:「面白くない!」
アラ…そう。
ゼタ:「自慢ばっかりだよ」
確かにね。冒頭の、
「刊行に寄せて」みたいなところね。
ご自身がいかに様々なことを成し遂げて
満足しているかという内容だったわね。
ゆすらは気にならなかったけれど
分別あるはずの成人男性の自慢話は
小学生にさえ反感を買うのね。
結局、ゼタが地理や歴史で習っていて
読みやすそうなところに付箋をつけ
そこだけ読ませました。
過保護は続くよどこまでも。
おしまい。
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