ゼタとゆすらの中学受験2025

遊びを愛し面倒を嫌う男子が中受を通して成長する、日々の記録

物語文

中学受験の物語文におけるサリー&アン課題


こんばんは。

今日は国語の物語文の話です。



読書家のワナ


半年前に書いた、
6年生での読書をどうするかという記事↓

2024/1/21 次は国語
この中で、

「読んだことのある本が出題されると
初見に比べて速く読めるというメリットが
ある」

けれども

「結末を知っているからこそ間違える
という懸念もある」

ことをゼタ(是太郎。息子)に伝えると

「読んだことある話が出たら気をつけるよ」

と言っていました。


先日、満を持して
読んだことがある物語から出題され
ゼタは見事に

問題文の範囲を超えた回答をした。
記述なんだけど。

おーい、気をつける話どこいった。

その問題は例えば、両親がケンカをしていて
その時の主人公の気持ちを問うような問題。
この場面では主人公はケンカの理由を知りません。

なのにゼタは回答中にケンカの理由を書いたんだよね。
ほんの数文字の、特に必要のない要素です。

それを採点者ゆすらのアンテナがとらえ、
問題文のどこに書いてあったか聞くと
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「知ってるから書いた!」
って元気よく答えてくれました。
その幼さよ…


ケンカの理由としては合っているし、
のちに主人公も知ることになる。

それ以外の要素を全部押さえていたので
部分点を積み上げると満点なんだけど、
これ減点される…よね?

塾に聞いたらわかると思いますが
いま答えを持っていなくてすみません。

ゼタには気をつけるように諭すのみ。



サリー&アン課題


社会的認知能力を測定するための検査に
「サリーとアン課題」というのがあります。

有名なのでご説明は不要かもしれませんが
どのようなものかwikipediaから引用しますと

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
サリーはビー玉を取って自分のかごに隠しました。
その後、彼女は部屋を「離れて」散歩に出かけました。
彼女がいない間に、アンはサリーのかごからビー玉を取り出し、自分の箱に入れました。

この後、サリーが再び登場し、
子どもに重要な信念質問(the Belief Question)がされる。
「サリーはどこでビー玉を探すでしょう?」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

というものです。

答えは「サリーのかご」なんですけど
自閉症児の多くは
「アンの箱」と答えるそうです。

サリーの視点に立てるかどうかを知る検査。


これ、さっきのゼタの回答に似てる。

論説文よりも物語文が難しいね。

物語文では
文中の言葉を繋いで整えて回答にするという
論説文の常套手段が使えないことが多い。

物語文の記述について手持ちの攻略本をいくつか読むと

写真左下の書籍『文章読解の鉄則』が
一番欲しい答えをくれました。

240629_1




知ってるから書いた


これが社会だとどうかしら。

これもゼタの記述の回答例なのですが
公民の記述で
「●年と▲年を比較すると◯◯が2割伸びているからxxである」
と回答。

このデータは問題文にありません。
たまたまゼタが直前に読んだものの中にあったみたい。

これも採点が難しかったわ。
まずこのデータどこから出てきた?!
と答案用紙へツッコミ。
からの、調べたらデータも正しい。

知っていることを書いたらダメなのかしら?
数字があることで説得力が増していたわよ。

これは先ほどの物語文の例とは違うよね。
書いたことが間違っていなければいいような。


おしまい。
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現実と虚構の境目どこですか。小3男子と中学受験の出題図書

2月のゼタ(是太郎。息子)の読書に


今年の中学受験で出題された本を1冊入れてみました。



中学入試に出た本 


『ショートショートの宝箱』光文社文庫, 2017


短くて不思議な30の物語、ですって。


中学受験に出題される本は本格的に与えるには


ちょっと早いと思うけど、


短いものならゼタも読めるんじゃないかな。お試し。


与える前に一応パラパラと読む。


うん、大丈夫そう。


アラ、でもこれは、もしかして。。



現実と虚構の区別 


ゼタ:「ショートショート、面白かったよ。特に最初の話が好き」


Yusura:「うんうん。ママも読んだよ」


ゼタ:「あのハチ、すごいよねぇ


あ、やっぱりそういうハチがいると思ってる


Yusura:「本当の話じゃないからね?


SFと言って、科学的に書いてあるから本当のことのように思えるけど」


ゼタはちょっと腑に落ちない様子。




小さい子の絵本って基本的に虚構。


くまさんとお話ししたり、


あおむしがチョコレートケーキさくらんぼパイを食べすぎたり。


それがどうして、いつから本当のことじゃないってわかるんだろう。



検索します。



4〜8歳の間に発達する、って論文がある。


・存在するかしないか(オバケ)


・本物か偽物か(デパート屋上で会う戦隊ヒーロー)


見た目を重要な判断材料にしているのかぁ。




ゼタが区別できること 


① マンガ


Yusuraがゼタに何かをさせようとしています。


Yusura:「ゼタもできるよ。『宇宙兄弟』でムッタもやってたよね」


ゼタ:「あれはマンガ!


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マンガは本当じゃないことを含んでいるかもしれない、ってわかるのね。


言葉の使い方とため息のタイミングが適切だわ。



② 実写


見た目がリアルだからマンガより区別が難しそう。


例えば

・映画『ジュラシックパーク』。


4〜8歳の間の前半に見せたわ。


だからゼタの時間軸がずれてたのかな。


恐竜とヒトがかぶってないと知って驚く息子(↓)



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少し大きくなって、

・映画『ハリーポッター』。


使えたら楽しい♪魔法のシーンで聞いてきます。


ゼタ:「これは本当のことじゃないよね?」


そうだね。




さらに昨日の、

・映画『翔んで埼玉』。


東京と埼玉の間に設けられた関所を見て


ゼタ:「これは本当のこと?」


Yusura:「違います


秒で。


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何かひっかかるけど判断がつかない、って時は聞いてくるのね。 



③ 文章


最後に文章


今回の『ショートショートの宝箱』はこれ。


文章だけだと、虚構かどうか判断するための見た目の情報が少なかったね。


SF小説は描写が緻密。全部本当みたいで難しいね。


大人はそれが面白いんだけどね。



(おまけ)


いま見たら出題校は豊島岡だったわ。


とっても偏差値高い学校じゃない。


しかも女子は国語力高い。


ゼタには少し早かったな。



おしまい。
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プロフィール

ゆすら

夫婦とゼタ(是太郎。息子)の3人で暮らしています。良い食材と旅行が好き。健やかで美味しい毎日を模索中

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